友人の結婚式の帰りに電車に写った私をみて

年々おでこが広くなってきている。

10代の頃はふさふさだった髪の毛がどんどん失われていくのはなかなか悲しい。

右手の手のひらがすっぽりと入るくらいだったおでこの広さが、右手の大きさを超えて髪の毛が後退しはじめている。

この間友人の結婚式に招待された。

結婚式に参加したことがある方なら分かると思うが、結婚式の終わりにエンディングと共にその日に撮った映像が流れるムービーがある。

その日の感動と共に流れる映像だが、参加者の結構の方は映像に映る。

だがそこになかなか私の姿は映らなかった。

なぜかというと、髪の毛が後退していて映像として見栄えが悪かったからではないかと私は思った。

映像に映るのは、髪の毛がふさふさな男性友人ばかりだ。

帰りの電車のなかで暗いトンネルに入ったときに写った私の顔をみて考える。少しばかり私は寂しい気持ちに見舞われた。

私はまだ独身である。髪の毛が薄い私が主役の結婚式のムービーはどんなものになるであろうか。そんなことを帰りの電車の中で考える。

また髪の毛が薄いのは、一般的に遺伝だと言われている。私の家族は周りを見渡すとほとんど髪の毛がない人たちが多い。

遺伝という決められたものに逆らう術もなく。私の髪の毛は後退していく。チャンスの神様には前髪がないという。

後ろからみた姿はどんな姿なのだろうか。

もしドラゴンボールがあったらなら、私は髪の毛が欲しいと神龍に称えることだろう。

以上二十代後半の切実な悩みでした。